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こだわりの入院食

産後の食事は、実は特別な意味があります。バースハーモニーでは私たちが心を込めて作った、無農薬無施肥・天日干しのお米の玄米粥をお出ししています。

産後は重病人

お産では、産道や骨盤が大きく緩み、胎盤が出た後の子宮の傷からは“悪露”という出血がおこります。
お産直後の特に数日間は、これらの変化を戻し、母乳を分泌させるためのとても大切な時期であり、順調なお産であっても産後は「重病人と同じ状況にある」といえます。
女性の身体に本来備わっている自然治癒力は、この時期をスムーズに乗り越えられるようにできていますが、その力を最大限に引き出すには十分な栄養と休息こそが大切なのです。ただし“栄養を摂る”と言っても、消化に時間のかかる脂肪分の多い食べ物や、加工食品、刺激的な飲料などは胃腸に負担がかかり、逆効果です。
子宮収縮が悪くなったり、悪露(出血)が増えたり、母乳が詰まって乳腺炎を引き起こしたり、赤ちゃんが無駄に泣くなど、マイナートラブルの原因になります。
つまり産後は、「栄養が豊富でかつ胃腸に負担をかけない食事」が最適といえます。
産後の母体の回復と赤ちゃんの健康を守り、楽しく幸せな育児をスタートするための究極の産後食についてお話いたします。

産後の体のための「玄米粥」

栄養たっぷりで消化に良いもの、これが産後の食事の大切な要素です。
当院でお出ししているのは、玄米粥です。
そこに、食養黒ごま塩・鉄火味噌・梅干し・沢庵という究極の素食を召し上がっていただきます。
玄米は総合的に栄養バランスに優れていますが、消化の良さを考慮して玄米の5倍から7倍の水を入れて、圧力鍋で40分かけてお粥にします。
カルシウムは、食養黒ごま塩で補います。また、豆味噌(大豆のタンパク質)とレンコン・人参・ごぼうで作られた鉄火味噌には造血作用があります。
梅干し・沢庵は、日本古来の伝統食ですが、発酵したこなれた塩は血圧を上げることなく、産後の緩んだ身体を引き締め、戻す力を助けます。
そして柔らかいお粥を更によく噛んで食べることで、唾液も分泌され、産後の治癒力を劇的に高めることができるのです。

7号食のススメ

マクロビオティックでは、食事の段階を8つに分けています。
7号食とは、穀類100%の食事のことで、余分なものを排泄し、身体を内側からリセットするので、どんな不調でも1週間で回復すると言われている食事法です。
産後は、量は制限せず、よく噛んで、食べたいときに食べたいだけ自由に食べてもらっています。ただ何事も過ぎたるは及ばざるが如し。
産後に食べる玄米粥は大変においしいので、食べ過ぎたり、ごま塩や梅干しも摂りすぎると、おっぱいの味がしょっぱくなって赤ちゃんが飲まなくなることがあります。
食べ過ぎないためにも、よーく噛んで、身体の声を聞きながら食べることが大切です。参考までに、8号食は断食です。これは胃腸を休めて身体をリセットするには手っ取り早いのですが、産後は母乳の分泌に影響しますので、NGです。
6号食は、玄米ご飯に具だくさんの味噌汁、漬物です。
5号食は、6号食におかずを1品加えたもの。4号食は、おかずを2品。3号食は、おかずを3品。2号食は、おかずを4品。1号食は、好きなものを好きなだけ食べる。という分け方です。
健康のためには、普段は6号食か5号食の食事をとることが理想的です。
産後一週間は、7号食がお勧めです。退院後は、6号食から5号食に、悪露の量や母乳の分泌を考慮しつつ、徐々に戻してください。

産後の7号食に期待される効果

  • 悪露が少なくなる
  • 子宮収縮が良くなる
  • 骨盤が揃いやすい
  • おっぱいが良く出る
  • 身体が軽くなる
  • 寝起きが良くなる
  • 痩せる
  • 肩こりが治る
  • 肌が綺麗になる
  • 便秘が治るなど

命を繋ぐ子宝米

バースハーモニーの玄米粥が究極の産後食である理由は、そのお米にあります。
無農薬無施肥、天日干しのお米は、実は種まきから私たち皆で作っているお米なのです。
「産後は玄米粥」これは、マクロビオティックの巨匠である故・松本光司先生のゆるぎない教えでした。開業当初は、自宅出産を専門にしていたため、産後は玄米粥を自宅で炊いてもらって、食べてもらっていたのです。
しかし、入院施設が出来て入院食を出すにあたり、お粥だけだと寂しいなと思ってしまい、先生に「マクロビオティックの基本食のおかずを出してもいいですか?」と質問したところ、一言「ダメです。」といわれたのでした。
先生のお人柄的に、後にも先にもダメ出しをされたのはこのときだけでした。
玄米粥こそが、産後には最適である、ということを揺るぎない信念に変えられたのは、この一言のおかげです。
産後の食事がフランス料理のフルコースとか、ワインが出るとか、世の中的にも食事が豪華な産院を選ぶという時代に真っ向から反して、玄米粥しか出さない、というのは、とても勇気が必要でした(笑)。

大切な産後の食事である玄米粥は、お米から手作りしたい

バースハーモニーでは、2013年から、田んぼを借りてお米を作り始めました。実は夫が田んぼが大好きで、彼がメインでやっています。
私の実家は四国の農家で、自宅で食べる用のお米を作っており、夏休みには子どもたちと一緒に田んぼの手伝いに帰っていました。
都会で生まれ育った夫にとって、山あいの田んぼはとても美しく魅力的だったようです。
彼は意を決して、「自分でお米を作りたい!」と思うようになり、富士河口湖町にご縁が出来て、そこで田んぼを始められることになったのです。
子どもは宝物であり、このお米が命を繋いでくれますように、子どもたちが元気に育つための母乳がたくさん出ますように、という願いを込めて、採れたお米を「子宝米」と名付けました。
春の種まきからはじまり、苗を育て、皆で田植えをし、手除草し、秋の収穫には皆で手刈りをして、天日で干し、頃合いをみて脱穀、籾摺りをします。籾摺りによって、お米の味がかなり左右されてしまうので、当初から山中湖にある、昔からのこだわりの後藤精米所まで籾を持ち込みました。

2020年に新しい田んぼにご縁があって、助産院から車で15分ほどの横浜市青葉区寺家ふるさと村へと移りましたが、精米は今でも山中湖の後藤精米所まで行っています。
毎年11月23日には、新嘗祭にちなんで「新米を食べる会」を開催し、皆で収穫をお祝いします。無農薬・天日干しの手作米はとてもおいしく、ナノバブル水素水で炊いた玄米粥は究極の産後食として大好評をいただいています。